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こんなにあった!私が経験した産後の不調

産後の不調
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出産という命がけの大仕事をやり遂げた母体には、色々な不調が表れますね。
人によって程度に差はあれど、出産を経験した方は、何かしらの不調と向き合ってきたと思います。

その不調が起こる理由と、具体的な症状を、私自身の経験を基に書かせていただきます。

お母さん達には、「そうそう!私もあったー!」と共感してもらえたら。
まさに産後のお母さん達には、「私だけじゃないんだ」と参考にしてもらえたら。
そして、お父さん達には、産後の母体の大変さを感じていただけたら嬉しいです。

なぜ、産後に心身の不調が表れるの?

産後に心身の不調が表れるのは、ホルモンバランスのせいだと言われますね。
では、具体的に、ホルモンバランスに何が起きているのかを始めに説明します。

ホルモン分泌の変化について

女性ホルモンは、妊娠を機にぐんぐん分泌量が増えていきます。
そして出産を終えるとその分泌量は急減し、生理が再開する頃まで低下状態が続きます。

急上昇した後に急降下することによって、体はその急な変化についていくのが大変です。
また、「エストロゲン」という女性ホルモンには例として次のような役割があり、これが減少すると考えると、体の不調が表れる原因がわかってきます。

エストロゲンの役割例と、産後の不調が表れるワケ

■肌を健康に保つ →産後→ 肌荒れ
■毛髪を健康に保つ、成長を促す →産後→  パサつき、抜け毛
■間接や筋肉の動きをスムーズにする →産後→  体の痛み
■自律神経を安定させる →産後→  情緒不安定

産後の不調 〜経験談〜

以下は全て私の経験談になります。

【産後0〜1ヶ月】産褥出血、心の不調、膀胱炎

▼産褥(さんじょく)出血

退院したばかりだったのですが、足元に血溜まりができるほどジャージャーと流れる出血が起きてしまい、再入院となりました。
点滴で出血は落ち着きましたが、搬送された時は、輸血や子宮摘出の可能性も言われました。
産後の母体検診がある時までは、たとえ元気でも動かず安静にしているべきだと痛感しました。

▼心の不調

実家にお世話になっていてゆっくり休めたはずでしたが、それでも情緒不安定な毎日が続き、親のちょっとした一言で傷ついて大泣きしたり、娘を可愛いと思える余裕がなく、そんな自分が嫌で泣いたり…という精神状態でした。

▼膀胱炎

排尿時にツーンと突き刺さるような痛みがあり、出産した病院へ相談したところ、膀胱炎でした。
産後は雑菌が入りやすかったり、寝不足で体力が落ちていたりするので膀胱炎になりやすいそうです。
処方された薬で良くなりました。

【産後2ヶ月】ひざの痛み、乳腺炎

産後の6週間検診でOKが出た後、実家から自分の家へと戻りました。
その頃は下記のような不調がでました。

▼ひざの痛み

床にひざをついて赤ちゃんのお世話をするという、産前にはなかった動作のせいで、ひざに負担がかかり、痛みが出ました。
ズボンをまくってみると真っ赤でした。
ひざをつく動作は、産後2年経った今もたくさんあります。
床で一緒に遊んだり、散らかったおもちゃを片付けたりする時も、ひざを使うためです。
保湿クリームをまめに塗っていても、もうすっかり黒ずんでしまっています。

▼乳腺炎

正確に言うと、私の場合は熱が出たりはしなかったので「乳腺炎の一歩手前」でした。
それでも痛みはひどく、「なんでこんな痛いの…」と嘆いていました。
「張る」なんてもんじゃなく、岩のようにカチカチになり、寝返りも辛かったです。

母乳外来に通い、マッサージや、私と娘に合った母乳のあげ方のアドバイスをしてもらっていました。
温めると痛みがマシになったので、自己流でカイロを胸にあてて温めていましたが、助産師さんからは、「胸だけ温めるのはダメ。温めるなら全身を。」とのアドバイスがありました。

【産後2〜3ヶ月】全身の痛み、再び心の不調

▼全身の痛み

娘は、生まれた時は3000グラムなく、あまり大きくなかったのですが、産後2週間くらいから体重が急増し始め、1ヶ月検診の時には、母子手帳の成長曲線で上の範囲内ギリギリになっていました。

・急に重くなった
・産前2ヶ月間、切迫早産で安静にしていたため、筋力が落ちていた
・よく泣く子で、ほぼ一日中抱っこして家の中を歩いていた

これらの要因が合わさり、私の体が悲鳴をあげ始めました。

足首、ひざ、太もも、骨盤、背中、肩、腕…
まさに「全身」が痛かったです。

でもこの頃はまだ出かける余裕なんてなかったし、整骨院やマッサージなどへ行くことすら思いつかなかったのです。

▼心の不調

夜8時半頃まで娘と二人きりだったし、とにかく大きな声で悲鳴泣きするし、自分のご飯を食べる余裕もなくなり、再び心の不調が出た頃でした。
全身の痛みに耐えながら泣き止まない娘を抱っこし、心細さや不安感で、一緒にポロポロ涙を流す日もありました。
自治体の赤ちゃん相談室へ出向き、助産師さんに話を聞いてもらったことで心が楽になりました。

【産後4ヶ月】抜け毛の始まり

産後2ヶ月の時に訪れた自治体の赤ちゃん相談室で、助産師さんから「そろそろ抜け毛始まるからね〜びっくりしないでよ〜」と言われていて、今か今かと待っていたら、産後4ヶ月から始まりました。
特に前髪の両脇の生え際は、軽くひっぱるだけでスルッと抜けるほどでした。
私は、これに関しては覚悟していたのもあり、そこまで落ち込むことはなかったですが、少しでも抜け落ちた毛量が少なく見えるよう、髪を短く切りました。
産後初めての美容院だったのもあり、なんだか気持ちもスッキリしました。

その頃、近所へ外出するようになったので、ママ友もでき始め、「抜け毛あるよね〜」とか、「まだあんまり寝れない?」とかおしゃべりして、大変なのはみんな一緒だ!と思えたし、気分転換ができました。

私の場合、抜け毛は産後1年経つ頃に落ち着いてきた感じがします。

【産後6ヶ月】指、ひざ、太もも、背中の不調

▼指の不調

起床時に指がこわばり、曲げるとカクカクする症状が出ました。
それについてはこちらの記事でまとめています。

指
産後に悩まされた指のこわばり 〜寝起きに指がカクカクするのはなぜ?〜産後は骨盤が緩むとか、腰痛がひどくなるとか、そういうのはよく聞くし、私もそうでした。 でも私、あまり聞いたことなかった症状も出たんです...

▼ひざの痛み

曲げ伸ばし時に痛みがあり、「よいしょ!イタタタ…」と言っていました。
私の母が、年を取ってから膝が痛い痛いと言っているのですが、こんな大変だったのか…と思いました。
家事・育児をしていると、しゃがんだり立ち上がったりする動作が結構多いので、痛いのは辛かったです。
痛みは1ヶ月ほど続きました。

▼太ももの痛み

太ももに、筋肉痛のような鈍痛が出ました。
座っていても寝ていても痛く、特に夜布団に入ってから痛みが増し、なかなか眠れなかったです。

▼背中の痛み

背中にも鈍痛が出ました。
昼間は、背中の一部に大きな石が入っているかのような感覚でした。
起床時には、自分が板になってしまったんじゃないか、と思うくらい背中全体がカチカチで痛かったです。

体の痛みは整骨院に通うことで緩和した

産後6ヶ月で指のこわばりと膝の痛みが出てからは、整骨院へ通うようになりました。
施術中に子どもを預かってくれる整骨院だったので通うことができました。

整骨院では、問診や触診をして、症状に合った改善法を教わり、痛みを改善するための施術をしてもらいました。
私の場合は、電気治療、体を温めること、マッサージ、筋トレ、ストレッチでした。
湯船につかるようにし、教わった筋トレやストレッチを続けたら痛みは緩和しました。

産後2年経っても続いている不調

生理が再開し、元のホルモンバランスになっていくにつれ、心身の調子も整っていきましたが、産後2年経った今でも続く不調は、腰・背中・太ももの痛みです。
やはり抱っこによる負担は大きいのだと思います。
痛みがなくなってから筋トレやストレッチをサボっていたのもあり…
やはり続けていないと症状出るんです…

先日も、娘を抱っこから下ろしたとたん腰にピキーンと激痛が走り、文字通り「一歩も動けない」状態になってしまいました。
たまたまパパが家にいたので良かったですが、誰もいなかったらと思うと…恐ろしいです。
トイレに行きたくなったのをきっかけに激痛に耐えながら動き、翌日整形外科を受診したところ、「腰の疲労が慢性化しているのが原因だろう」とのことでした。
湯船につかるようにして、処方されたコルセットと貼り薬を10日程続けて良くなりました。

まとめ

みんながみんな同じような症状が出るとは限りませんし、私は筋力が低下している状態で出産を迎えたからこそ、「痛み」という不調が多かったのですが、産後に何かしらの不調を経験した方はおそらく多いのではないかな、と思うんです。

ホルモンバランスの変化による一時的なものだとわかっていても、大変です…。

痛みもしんどいですが、怖かったのはやはり産褥出血でした。
産褥期は、一人でいないようにする、何かあってもすぐに助けてもらえる環境にしておくことは大切だと痛感しました。

心の不調も絶対に周りが甘く見てはいけません。

お父さん達も、仕事で疲れている中で育児・家事をして支えて、本当に大変だと思います。
お母さんもお父さんも、頑張りすぎないように、手を抜くところは抜き、頼れるものは頼りましょう。

大丈夫。きっと、思い出になる日がきます✨

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