落ち葉が舞う季節ですね。
風で地面を移動する落ち葉の音を表現してと言われたら…
カサ カサ カサ
サワ サワ サワ
シャラ シャラ シャラ
私が思い浮かべる音はこれくらいです。
今日ご紹介する『かぜ フーホッホ』の作者 三宮麻由子さんは、こう表現しています。
チッチリ チッチリ カシュクシュ カシュクシュ
木が揺れている音は、
ドウワー ドウワー
この絵本は、風のもたらす色々な音が、オノマトペ(擬音語)で表現されています。
「こういう音はこう表現するもの」という、なんとなく植え付けられてしまっている概念を見事に取っ払ってくれます。
『かぜ フーホッホ』
ぶん さんのみや まゆこ
え さいとう としゆき
発行所 株式会社 福音館書店
物語は、女の子の読んでいる本が風でめくられるところから始まります。
お兄ちゃんに誘われ散歩に出かけ、風がもたらす様々な現象を体感していきます。
たこあげの音。
竹やぶが揺れる音。
倒れないように踏ん張ったり、広場を駆け抜けたり。
風がやんだ時に聞こえる小鳥の声に耳を澄ませてみたり。
斉藤俊行さんの描く絵が躍動感に溢れていて感動しました。
パパも読んだ第一声がこうでした。
「絵がすごいねぇ。風を絵で描くとこうなるんだ。」
文章は短めで、ほぼオノマトペで構成されています。
絵本は人によって読み方に違いが出るものですが、こういう絵本は大きく違いが出そうで、その点もおもしろいかなと思います。
我が家でも、私とパパで全然違っておもしろいです。
対象年齢は3〜5歳と書かれていますが、絵本の「対象年齢」はあくまで目安。
誰が何を読んでもOK!
オノマトペが楽しそうだったので、我が家は1歳半から読んでみました。
「ハマらなかったら、来年また読めばいいかな」と思って。
そしたら、見事にハマりました!
初日は6回連続で読みました。
すぐにパタっと閉じてしまう絵本もあるのに、気に入った絵本は、「かいっ!(もう一回)」と言って何度も読みたがります。
この絵本を読んでから、外に出て落ち葉が舞っているのを見たり、ハンカチを手に持ってなびかせてみたり、一緒に風を感じながら遊ぶのが楽しいです🍁🍂
最初のほうに「おちばの おいかけっこ」という表現が出てくるので、「おちばのおいかけっこだねー!」と言うと、娘も「あーっ!」と指差してくれます。
四季や自然を楽しく感じたり美しいと思える子になってくれたらいいな😊